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クモのお話

今日はクモのお話をしてみようと思います。

クモ?!
それだけでこのブログから出て行ってしまう方も、もしかしたらいるかもしれません。
特に女性にとっては苦手な生き物のひとつですよね。
でも、クモをよく観察して知ってみると、意外と楽しかったりします。
また体の部分部分がとても美しかったり。

20111003RIMG1844.jpg

たとえばこのクモ。
お腹の緑色の筋や、足がきれいだと思いませんか?
そのさわり程度の話を...


クモの特徴は?
8本足で体が二つ、糸を出すなどはよく知られていることですね。
昆虫は足が6本なのに対して、クモは8本です。
また昆虫が頭・胸・腹の三つの部分に分かれていますが、クモは頭と胸がひとつになり、それと腹で二つの部分に分かれます。
また昆虫は複眼を持つものが多いですが、クモは基本8っの単眼を持ちます。

クモの仲間は世界で約40,000種と言われていて、日本には約1,500種が見つかっています。
クモは都会から山の中、草原、川や池などいたるところに生息しています。
そう、私たちの家の中にもいますね。
クモはすべて肉食です。
昆虫などを主な食べ物にしていますが、中にはクモを食べるクモ食いグモといわれるものもいます。

クモは皆クモの巣(網)を張ると思っている方もいるようですが、実は網を張るクモは半分くらい。
半分はクモの巣を作りません。
その生態の違いによって、網を張るクモと張らないクモは大分異なっています。

20111003RIMG0070.jpg

まず、網を張るクモを見てみましょう。
皆さんの周りでは、これからジョロウグモ(上の写真)がたくさん見られると思います。
このクモの網をよく観察してみましょう。
よく見ると網は上でつながった3層の網からなっています。
真ん中が一番しっかり作られている獲物を捕らえる幕で、通常ジョロウグモはこのらせん状の網の中心部に下を向いて止まっています。
クモの頭の上にある網は食べた獲物のカスや自分の脱皮した殻をつけて置く網で、反対側にもう一枚。
前後二枚の網は中心の網に比べるとかなり適当なつくりです。
ジョロウグモの網は馬蹄形と言われ、Uの字をした形をしています。
またオニグモなどはまん丸な網を作ります。
それ以外にも様々な形の網があります。
周りにあるクモの網の形を見て絵を描いてみるもの面白いかもしれません。
雨の降った後などはしずくが網に残り、きれいに見えます。
晴れているときには化粧品のスプレイで水をかけてやると良く見えるようになります。
また黒い厚手の紙を用意して、そっと網をすくうように紙に載せると、クモの網の標本を作ることができます。

20111003RIMG0007.jpg

網の中心部分に回りよりもひときわ太い糸で刺繍したような模様をつくるクモがいます。
形は色々ですが、I字のように真っすぐなものや、X字のように交差しているもの、写真のように渦巻き型をしているものなど。
大抵はその模様の中心にクモが隠れています。
これは網を補強するためとか、自分の身を隠すためとか言われていますが、本当はどうなんでしょうか?
皆さんはなぜだと思いますか?


それから網はそれぞれのクモの縄張りです。
クモを捕まえて、別のクモの網に付けて見ましょう。
何が起こるでしょうか?
クモは網をめぐって戦いを始めます。

20111003RIMG0012.jpg

また、クモは糸があるとそれに乗って歩くという面白い習性があるようです。
それを利用しているのがこのオナガグモです。
一本の網をかけて、そこに留まっている姿は一本の松の葉にしか見えません。
その網を歩いてきたクモを食べてしまうクモ食いグモです。
普段は足を隠して真っすぐになっていますが、ツンツンとつつくと「ばれたかあ~」ってな感じで足を出して歩き始めます。
とてもクモを食べるようには見えませんが...

クモが網を張るのを眺めているのも楽しいものです。
体や足の長さなどを定規にして等間隔に網を張っていきます。
まず最初はお尻から糸を繰り出して風に乗せ、それがどこかに絡むとそれを補強して丈夫な橋糸を作ります。
そこからしおり糸を利用して、縦糸を張っていきます。
そして最後に縦糸をつたわりながら、横糸を張ってゆきます。
横糸には粘着性の糸を使いますが、縦糸は粘着性がありません。
歩くときには縦糸をつたわって歩きますが、まれにどじなクモは自分で横糸を踏んでしまい、くっついてしまって困っているものもいるそうです。

クモが獲物を捕まえるところはとてもエキサイティングです。
弱っている虫を網につけてみましょう。
何が起こるでしょう。
網にかかった獲物の振動を捕らえ、サササーと獲物のところに走ってゆき、獲物に襲い掛かります。
食べ方はちょっと変わっています。
上アゴのキバを獲物に突き刺し、毒液を注入して弱らせます。
そして帯のような糸を繰り出して獲物をぐるぐる巻きにします。
そして消化液を獲物の体に注入して、体の内部で溶かし、それを吸い込むのです。
音叉で細かな振動を網に与えると、獲物がかかったと思って寄ってきます。
でも近寄ってきて獲物ではないとわかると、フンとばかりに元の位置に戻ってしまい、二度とだまされません。
手などで触ってみると、明らかに違う振動であると判断し、動かないか、あるいは危険を察知して逃げてしまいます。
ジョロウグモの中には網をゆすって怒りをあらわにするものもいます。

ジョロウグモの網をもう一度良く見てみましょう。
真ん中にいる大きなクモがメスです。
その周りに小さなクモがいます。
これがオスです。
人気のあるメスの網には3匹ものオスがいることがあります。
通常オスとメスは別々に生活していますが、秋になるとオスは子供を作るためにメスの網に忍び込み、子供を作るチャンスを狙います。
その間オスはまったく食事をしません。
そしてメスが最後の脱皮をした後、子供を生める成体になるのを待って交接します。
その場合、メスが脱皮でクタクタになっているときや食事に夢中になっているときを見計らいます。
そうでないと小さなオスはメスに獲物として食べられてしまうのです。
命がけの子作りといえるでしょうね。

一方網を張らないクモの仲間は、地面や花、葉っぱの上などにいて、昆虫などを捕まえて食べています。
網を張るクモは振動で獲物を感知しているため、振動に対する感覚が発達し、その代わり目はほとんど見えません。
網を張らないハエトリグモなどは目が良く見えて、獲物にジャンプして飛びつきしとめます。
そのため大きな目がついています。
網を張るクモと張らないクモの目を良く比べてみるとわかります。
ハエトリグモなどは写真を撮ろうとするとこちらの動きを察知して、カメラ目線になったりします。

20111003RIMG0006.jpg
これはイオウイロハシリグモです。
お腹に卵のうをかかえています。
触肢で卵のうを抱いているのが分かりますね。
目玉の大きな顔もよく見ると愛嬌があります。

網を張らないクモも糸を出します。
しおり糸といい、移動するときに必ず出しています。
これは命綱のようなもので、地面に飛び降りたりするときに安全を確保し、元に戻れるようにしているのです。
花の上などを良く探すと、カニグモの仲間が待ち伏せをしていたりします。
8本の足のうち前の4本がとっても大きく発達してカニのような格好をしています。
これはうまく獲物を捕まえるためです。
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